無駄な手数料と手間をなくす!金融機関との賢い付き合い方でタイパ・コスパを実現
日々の生活を送る上で、金融機関との関わりは避けて通れません。給与の受け取り、公共料金の支払い、振込、資産運用など、様々な場面で銀行や証券会社などを利用していることでしょう。しかし、知らず知らずのうちに無駄な手数料を支払っていたり、煩雑な手続きに時間を取られたりしている可能性も少なくありません。
本記事では、金融機関との賢い付き合い方を通じて、無駄なコストと時間を削減し、タイパ(タイムパフォーマンス)とコスパ(コストパフォーマンス)を高めるための具体的な実践方法をご紹介します。
賢い銀行選びと口座活用術
複数の銀行口座を持っている方も多いかと思いますが、口座の選び方や使い方次第で、手数料負担や管理の手間は大きく変わります。
手数料優遇が得られる銀行を選ぶ
インターネット銀行や、特定の条件を満たすことで手数料が無料になる都市銀行、地方銀行など、様々な選択肢があります。給与振込口座にする、一定以上の残高を維持する、公共料金の引き落としを利用するなど、普段の取引を特定の銀行に集中させることで、以下のような手数料が無料になる場合があります。
- ATM利用手数料:提携ATMでの利用や、時間外手数料が無料になる回数が増えます。
- 振込手数料:他行宛ての振込手数料が無料になる回数が増えます。
これらの手数料は、一回あたりの金額は小さくても、積み重なると無視できない負担となります。ご自身の取引パターンに合った手数料優遇プログラムを提供している銀行を選ぶことが重要です。
メインバンクとサブバンクの使い分け
全ての取引を一つの銀行に集約するのが難しい場合や、特定のサービスを利用したい場合は、用途に応じて口座を使い分けるのが効率的です。
- メインバンク:給与振込、公共料金引き落とし、主要な支払いなど、日常的な取引の中心とする口座。手数料優遇が得られやすい銀行を選ぶと良いでしょう。
- サブバンク:特定の目的に特化した口座。例えば、ネットショッピング専用の口座としてセキュリティを高める、旅行資金を貯めるための口座として目的意識を持つ、などです。
口座を増やしすぎると管理が煩雑になりますが、必要な数に絞り、それぞれの役割を明確にすることで、効率的な家計管理につながります。
日々の取引で手数料を徹底的に削減する方法
銀行を選んだ後も、日々の取引において手数料を意識することで、さらなるコスト削減が可能です。
ATM利用回数を減らす
ATMを利用するたびに手数料がかかる場合や、無料回数に上限がある場合は、利用回数を減らす工夫が必要です。
- 計画的な引き出し:必要な現金をまとめて引き出すように計画しましょう。
- キャッシュレス決済の活用:クレジットカード、デビットカード、スマホ決済などを活用し、現金を引き出す必要自体を減らします。多くの店舗で利用できるようになっており、ポイント還元などのメリットも享受できます。
振込方法を見直す
振込手数料は、振込方法や金額、そして振込先の銀行によって異なります。
- オンラインバンキングの利用:窓口やATMでの振込に比べて、オンラインバンキング(インターネットバンキングやモバイルバンキング)は手数料が安価、あるいは無料の場合がほとんどです。
- 定額自動振込サービスの活用:家賃や仕送りなど、毎月決まった金額を振込する場合は、定額自動振込サービスを利用すると、一度設定すれば手間がかからず、振込忘れも防げます。手数料も都度振り込むより安価な場合があります。
オンラインバンキングで手続き時間を短縮する
金融機関での手続きには、待ち時間や移動時間など、多くの時間を要することがあります。オンラインバンキングを積極的に活用することで、これらの時間を大幅に削減できます。
窓口に行かずに完結できる手続き
オンラインバンキングでは、残高照会、入出金明細の確認、振込、振替、定期預金や外貨預金の取引、住所変更など、様々な手続きを自宅や外出先から行うことができます。銀行の営業時間や場所に縛られることなく、自分の都合の良い時間に手続きできるため、時間の節約に大きく貢献します。
スマートフォンアプリの活用
多くの金融機関がスマートフォンアプリを提供しています。アプリを利用すれば、さらに手軽に各種取引を行うことができます。指紋認証や顔認証で素早くログインできるなど、利便性も向上しています。プッシュ通知で取引完了や残高不足の通知を受け取ることもでき、家計管理にも役立ちます。
書類や手続きのペーパーレス化・効率化
金融機関からの郵便物や手続き書類も、整理や保管に手間がかかります。ペーパーレス化を進めることで、管理の手間とコストを削減できます。
取引報告書や明細のデジタル化
郵送で受け取っている取引報告書や明細を、オンラインバンキング上で確認できるように設定変更しましょう。紙の書類が減り、整理の手間が省けるだけでなく、過去の情報を検索しやすくなります。
各種手続きのオンライン完結
多くの手続きがオンラインで完結できるようになっています。引っ越しに伴う住所変更、キャッシュカードの再発行など、可能な手続きは積極的にオンラインで行いましょう。これにより、書類の郵送や窓口での手続きにかかる時間と手間を削減できます。
まとめ
金融機関との付き合い方を見直すことは、日々の生活におけるタイパとコスパを向上させるための有効な手段です。賢い銀行選び、手数料を意識した取引、そしてオンラインバンキングの積極的な活用により、無駄なコストを削減し、手続きにかかる時間を大幅に短縮することが可能です。
まずはご自身の金融機関との取引状況を振り返り、どのような無駄があるかを確認することから始めてみましょう。そして、ご紹介した具体的なテクニックの中から、ご自身に合った方法を選び、一つずつ実践してみてください。小さな見直しでも、積み重ねることで家計や時間管理に大きな変化をもたらすことでしょう。